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■■■軽井沢ハウス物語-バックナンバーVOL_017■■■ |
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恋愛とエロティシズム・。・。作家:山口路子の「軽井沢ハウス物語」・。・。
・。・。・。イメージは・。・。・。 北フランスの田舎家・。・。・。・。
限られた予算でどこまでこだわれるのか。どこまでできるのか。
何を捨てて何を取るのか。
「お金をかけずに、優雅に暮らす!」ライフスタイルを目指す
山口路子の家づくり&インテリアマガジン。
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軽井沢の片隅にたたずむ、一軒家。
北フランスの田舎家風の外観に魅せられて、あなたが訪ねていらっしゃいました。
ようこそ!
はじめまして。山口路子です。どうぞゆっくりなさっていってくださいね。
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完成したばかりのこの家は、「軽井沢に合った家」
を目指してつくられました。
ポイントは2つ。
ひとつは、軽井沢の風土に適合していること。
もうひとつは、「美」的観点から軽井沢の風景に合っていること。
もちろん、さまざまなこだわりもありますから、
あなたが軽井沢とは縁のないところに住んでいたとしても、
家づくりやインテリアに興味があるなら、
きっと楽しんでいただけると思います。
どこまであなたの共感を得られるか、
卒倒しそうなほど不安ではありますが、
勇気を出して、さあ、さっそくご案内をしましょう。
まずは、明るいうちに家の外側をご覧になっていただきましょうか。
陽が落ちると、とたんに冷えますからね。
さあ、こちらです。
…といったかんじで、このマガジンは、あなたに私の家を
ご案内するかんじで進めてまいります。
だめよ、途中で帰るなんて言わないでね。
どうぞよろしく。
☆メールはこちらまで
muse@angel.ne.jp
☆山口路子の公式サイト「ギャラリーカフェ・ミューズ」はこちら
http://www.angel.ne.jp/~muse/
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第3章 ダイニング 。・。・。・。・。・。・。・。
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第17話「照明を見上げ続けて、三時間」
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★「照明」物語は続きます。
私は夫と丸山さんと、群馬県の「ジョイフル本田」のなかにある、アンティーク
ショップ、オールドフレンドに出かけたのでした。そして・・・。
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ああ。
あのときの「オールドフレンド」。
決して広くはないあの店に、私たち、三時間くらいいたかしら。
しかも、照明の売り場って、当たり前だけど、天井から商品が下がってますよね?

ウォールライトはけっこう早く決まったのですが、リビングとダイニングのシャンデリアが
なかなか決まりません。
だんだん、焦ってきました。
だって、予算オーバーは許されないし、けっこうきつい予算だったし、妥協は絶対したくないし、
男二人(丸山さんと夫)は、だんだん飽きてきて、
「これ、いいよね?」
「うん、いい、いい」

なんて、最初は「いまいちだよなあ〜」なんて言っていた照明を急に褒め出したりして、
あぶない雰囲気に。
とはいえ、私も、体力がないことがわざわいして、へろへろに。
天井の照明を見上げ続けること三時間、くらくらするのも無理はありません。
思考能力が低下し、疲労で半笑いしながら、私は言っていました。
「これにしましょう〜か〜(へらへらっ)、けっこう、いいかも〜(へらへら)」
私の指の先には、ビックサイズの照明が。
それは、おそらく大きな丸太小屋なんかにつけたら、さぞかし映えるだろう、
と思われるアイアン製の重厚なものでした。
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冷静な今、私の頭の中には、その照明の下で、ハムを食べる父子の姿が浮かびます。
そして、父が言うのです。
「腕白でもいい、たくましく育って欲しい」
(これは私が娘に願うことのひとつです。なんて、関係ない話。失礼)
とにかく、そんな雰囲気の照明でした(そのときはわかっていない、へろへろで)。
「ね? これにしちゃおう? 意外と合うかもよ〜」
私は、へらへらっと丸山さんに言いました。
丸山さんは無言、夫を見ると「いいかもな」とうなずくので、
「き〜め〜た〜」
と、私は歌いました。
すると、丸山さんが言いました。
「やめましょう。決まらないものは買わないで、またなんとか考えましょうよ。
妥協してもいいことはない。山口さん、これ、おもいっきりヘンですよ。あの家に合わないですよ」
「そ、そうよね」
と、私はうなずきました。丸山さんの剣幕に押されて…。
そのときは、へらへらっ、で終わったのですが、あとから振り返ってみれば、
このときの丸山さんは神様のようだったわよ。
ふつうは「ええい、めんどうだ、なんとか決めさせよう」と思うものでは?
今はありがたくて、丸山さんを拝みたいくらいです。
だって、あんな「腕白な」照明を選ぼうとするなんて、自分でも自分が信じられません。
このような流れがあり、どうしても決まらなかったダイニングの照明を、野本氏にお願いした、
というわけです。そして、結果的に大満足の照明をつけることができたのです。
私はこの体験で一つの教訓を得ました。
家作りは、たいへんな作業です。
普段は「苦しい快楽」と表現している原稿書きのほうがよっぽど楽、と思えるくらいに、
精神と肉体のエネルギーを必要とします。
ですから、家作りの過程では、なんども
「ま、いっか」
とか
「こんなもんでしょ」
とか
「もう、いいや、限界だー」といった気持ちに負けそうになります。
けれど、ここで負けてはいけないのです。
疲れたら買い物は切り上げましょう。
そして休みましょう。
そして、さらに、疲れているときに、なにかを「決定」するのはやめましょう。
これって、家作りに限らないけれど、
つくづくそれを感じるのが家作りというもののようです。
☆次号予告
「ステンドグラスが教えてくれたこと」
お楽しみに!
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