軽井沢ハウス物語-バックナンバーVOL_018
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恋愛とエロティシズム・。・。作家:山口路子の「軽井沢ハウス物語」・。・。
・。・。・。イメージは・。・。・。 北フランスの田舎家・。・。・。・。

限られた予算でどこまでこだわれるのか。どこまでできるのか。
何を捨てて何を取るのか。

「お金をかけずに、優雅に暮らす!」ライフスタイルを目指す
山口路子の家づくり&インテリアマガジン。

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軽井沢の片隅にたたずむ、一軒家。
北フランスの田舎家風の外観に魅せられて、あなたが訪ねていらっしゃいました。
ようこそ!

はじめまして。山口路子です。どうぞゆっくりなさっていってくださいね。

完成したばかりのこの家は、「軽井沢に合った家」
を目指してつくられました。
ポイントは2つ。
ひとつは、軽井沢の風土に適合していること。
もうひとつは、「美」的観点から軽井沢の風景に合っていること。

もちろん、さまざまなこだわりもありますから、
あなたが軽井沢とは縁のないところに住んでいたとしても、
家づくりやインテリアに興味があるなら、
きっと楽しんでいただけると思います。

どこまであなたの共感を得られるか、
卒倒しそうなほど不安ではありますが、
勇気を出して、さあ、さっそくご案内をしましょう。

まずは、明るいうちに家の外側をご覧になっていただきましょうか。
陽が落ちると、とたんに冷えますからね。
さあ、こちらです。

…といったかんじで、このマガジンは、あなたに私の家を
ご案内するかんじで進めてまいります。
だめよ、途中で帰るなんて言わないでね。
どうぞよろしく。
☆メールはこちらまで
muse@angel.ne.jp

☆山口路子の公式サイト「ギャラリーカフェ・ミューズ」はこちら
http://www.angel.ne.jp/~muse/


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第3章 ダイニング 。・。・。・。・。・。・。・。

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第18話「ステンドグラスが教えてくれたこと」


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ステンドグラスで、圧迫感を解消

ダイニングとサンルームの仕切りの壁、左右にひとつづつ、ステンドグラス
が入っています。

「玄関・ホール」のところでお話したように、中軽井沢(今は、もう少し追分寄りに移転)
のアンティーク&リサイクルのお店「レジーナ」で購入した、3枚の内の2枚です。

デザイン的に、「ホールは一枚に、じゃ、残った二枚は洗面浴室あたりに」と
考えていたのですが、次第に家が形になっていく過程で、どうも、ダイニングが
薄暗すぎることに気づきました。

もちろん、「薄暗い部屋を希望します!」だったから、薄暗くていいのですが、
それにしても、圧迫感がありすぎる。

圧迫感は、嫌です。

そこで、私は大工さんの清水さんに言いました。
いつものように、現場をふらりと見に寄ったときのことです。

「突然、今、ここに、ステンドグラスをはめ込む、って言ったら怒っちゃいます?」

清水さんは、さわやかに笑って答えました。
「できますよー、問題ないですよー」

やったあ。

私はさっそく、ダーリン丸山さんに相談しました。
丸山さんも、「そうですねー、いいですねー。そうしましょう」とノリノリ(たぶん)。

私たちは三人で、るんるんしながら、ステンドグラスをはめ込みました。
(もちろん実際に手を動かしたのは清水さん一人よ)

「これはナイスアイデアだ」
「うん、まるで最初から用意されていたように、ぴったりだ」
「いいかんじ、いいかんじ」

ほんとうに、今、眺めてみても、まるで、最初から予定されたいたかのように、
空間にぴったりで、大満足です。
そして、私は明るいステンドグラスを眺めながらしみじみと思うのでした。

からでも、これも足しげく現場に通っていなかったなら、
できなかったことだわ。

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とにかく、現場に足を運ぶこと

忙しい毎日のなかで、現場に足を運ぶことは、けっこう、いえ、
かなり大変です。

実際、私もちょうど締め切りに追われていた時などは、足が遠のいていました。

けれど、自分のイメージは、自分の頭のなかにしかないのです。

いくら、丸山さんや清水さんに、一生懸命伝えたとしても、
そして彼らがどんなに一生懸命に耳を傾けてくれても、私のイメージは、
せいぜい半分伝われば上出来でしょう。

これは、当然のことです。

私の一番の理解者であるはずの夫だって、私のことを、すべて、いえ、7割でも
理解するのは無理なのですから。

人と人との間には、信じ難いほどの無理解が存在している。

という現実だけは、私は常に自分に言い聞かせています。

と、いちいち大げさだと、よく人から言われるのですが、要するに、
現場に足しげく通うことが必要、と言いたいのよ。






このステンドグラスの一件は、私に次のことを実感させてくれました。

それは、自分も家作りに参加している、ということです。

当たり前でしょう?

と、おっしゃいますか?

いえいえ、当たり前であって、当たり前ではないのです(なんのこっちゃ)。

私はどこかで、設計が終わった段階で自分の役割は終わったように思っていたのです。

さあさあ、これからは、現場で実際に手を動かす人の番よ。

と、思っていたのです。



けれど、それは大きな大きな、間違いでした。
大切なのは、むしろ、家を建て始めてからなのです。

私ははめ込まれたばかりのステンドグラスを見ながら、
決意を新たにしました。

さあっ、ここでエコーをきかせたいところです。


…………

これからも、設計段階では予想できなかったことが、
たくさんあるに違いない。
気を抜いてはいけない。

最後の最後まで、実際に釘を打つことはなくても、
私は家を作ることから離れてはいけない。

                    ……………



というわけで、ステンドグラスの話はおしまい。



★次号予告
「裸足で歩くのが快感! 無垢のパイン材」
お楽しみに!


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