軽井沢ハウス物語-バックナンバーVOL_020
***************************

恋愛とエロティシズム・。・。作家:山口路子の「軽井沢ハウス物語」・。・。
・。・。・。イメージは・。・。・。 北フランスの田舎家・。・。・。・。

限られた予算でどこまでこだわれるのか。どこまでできるのか。
何を捨てて何を取るのか。

「お金をかけずに、優雅に暮らす!」ライフスタイルを目指す
山口路子の家づくり&インテリアマガジン。

***************************
軽井沢の片隅にたたずむ、一軒家。
北フランスの田舎家風の外観に魅せられて、あなたが訪ねていらっしゃいました。
ようこそ!

はじめまして。山口路子です。どうぞゆっくりなさっていってくださいね。

完成したばかりのこの家は、「軽井沢に合った家」
を目指してつくられました。
ポイントは2つ。
ひとつは、軽井沢の風土に適合していること。
もうひとつは、「美」的観点から軽井沢の風景に合っていること。

もちろん、さまざまなこだわりもありますから、
あなたが軽井沢とは縁のないところに住んでいたとしても、
家づくりやインテリアに興味があるなら、
きっと楽しんでいただけると思います。

どこまであなたの共感を得られるか、
卒倒しそうなほど不安ではありますが、
勇気を出して、さあ、さっそくご案内をしましょう。

まずは、明るいうちに家の外側をご覧になっていただきましょうか。
陽が落ちると、とたんに冷えますからね。
さあ、こちらです。

…といったかんじで、このマガジンは、あなたに私の家を
ご案内するかんじで進めてまいります。
だめよ、途中で帰るなんて言わないでね。
どうぞよろしく。
☆メールはこちらまで
muse@angel.ne.jp

☆山口路子の公式サイト「ギャラリーカフェ・ミューズ」はこちら
http://www.angel.ne.jp/~muse/


****************************** ***

::::::::::::::::::::::: ::::::::::::

第3章 ダイニング 。・。・。・。・。・。・。・。

:::::::::::::::::::::::::::::::::::

第20話「あなどれないカーテン」


:::::::::::::::::::::::::::::::::::

************** *******************

カーテンこわい

「自己満足」だらけの家のなかでも、「とっても自己満足」しているものが、
このダイニングのカーテンです。

カーテン。

最後の最後になって、もっとも頭を悩ませたのが、「カーテン」と言っていいでしょう。
なんといっても、カーテンは「納得できない価格」のものがほとんどです。
こんなものが、なぜに、こんなに…。
と、絶句するほどに、高価です。
しかも、我が家は窓の面積が少ないので、それほどではありませんが、
たいていの家では、窓の面積が広い。
それを覆うカーテンとなると、カーテンが、その部屋のイメージを
決定するといっても過言ではありません。

先日も、家作り真最中の女性がおっしゃっていました。
「ほんとうに気に入ったものでないと、毎日、あーあ、とため息をつく結果になるでしょう?
そしてほんとうに気に入ったものは、目がとびでるほどに高価。
いっそのこと、障子にしてしまおうかと思っているのよ」

ほんとうに、痛いほどにそのお気持ち、わかります。

カーテンをあなどってはいけない。

最初からカーテンを手ごわい相手、と考えていた私は、かなり早い段階から、
カーテンを物色しはじめました。

カーテンを扱うお店に足を運んだり、カタログを借りてきたり、
ネットで「激安カーテン」を検索したり、格闘しました。

けれど、やはり、「これがいいっ」と思うものは、スペイン製とかなんとかで、
たとえば、このリビングとサンルームを仕切る窓(というか引き戸)に、
それを使うとなると、それだけで、10万円以上!

だめだめ、だめです。
我が家のカーテン予算は20万円。
もちろんレールもすべて入れた予算です。

丸山さんにその数字を言うと、「はっはっは」と笑われてしまいました。
「みなさん、価格を低くおさえても、たいてい一軒の家に30万はかかりますよ。
ましてや、山口さんのお気に召すような(このあたりたいへん意味あり風におっしゃるのよ)
ものとなれば、40万は覚悟したほうがいいなあ」

だって、ないものはないんですってば。

 
ページトップに戻る

理想を描くのはタダ

丸山さんのお言葉に私はかえって、ファイトをかきたてられました。
そして、いつものように、まずは、理想から入りました。
理想を思い描くのはタダですもの。
ありとあらゆる雑誌の中から、イメージに合うものを選び出し、
その理想に沿って、進めることにしました。

カーテンレールは全体のイメージからアイアン製、と最初から決めていました。
ところが、カタログを見せていただくと、
これまたびっくりするくらいに高額。
レール一本にそんなにかけられない、と私はまた夜な夜なネット検索をするはめになりました。
それでもやってよかった。
格安(たぶん)作ってくれるところを発見。

http://www.lares.dti.ne.jp/~georulin/main.html

カーテンホルダーも、こちらで注文しました。

そうそう、カーテンホルダーも、こだわりはありました。
というのも、私はあの「ふさかけ」(というのか?)が
大嫌いなのでした。

第一の理由として、あの、甘さ、装飾過多が好みではない。
第二の理由として、手間がかかる。

というわけで、ひょい、とひっかけるだけでOKの
ホルダーを探していたのです。



さて、カーテンですが。
さんざん迷ったあげくに、「かけるところにはかける、かけないところには、かけない」
(お金のことです)
という、方針を定めました。
つまり、ダイニング、リビングは、気に入ったものを多少高額でもつける。
寝室はカタログのなかでも、もっとも安いものにする。
二階の仕事部屋は外の景色を見ることにする(つまり、つけない)。

人の手を借りることの快楽

家作り最終段階に入り、疲れ果て、ばたっ。
と倒れる寸前だった私は、ごめんなさい、最後は、
ある人に頼ってしまいました。

アートハウジングのインテリア・コーディネーター、小幡さんです。
この美しい女性に、私は、カーテンのオーダーからとりつけまでをお願いしたのでした。

ほんとうは、ネットの「激安カーテン」に、自分で採寸してオーダーし、
自分でとりつけようと思っていたのですが、
自らの命にはかえられん、と小幡さんにすがりついた、といった状況でした。

「これとこれをこうしてください」
と言うと、
採寸して、オーダーしてくださる。
ええ、もちろん、あちらはそれがお仕事なのですが、
私は、「人に頼む」ことがこんなに楽だとは知りませんでした。
今後は、引越しを、「おまかせぱっく」にする人々のことも、
ダスキンに掃除をおまかせする人々のことも、ぜったいに
批判しません。

というわけで、結果、ほぼ予算内でおさまったのでした。


軽井沢ならではのカーテン

ダイニングのカーテンは、安い「なんちゃってベルベット」の緑を
ベースに、ちょっと値のはる輸入生地を重ねていますので、これが一番高価でした。
でも「理想」のに近くなって満足です。



リビングも「なんちゃってベルベット」の深紅に、緑のトリムを
縁取りしました。
これも「理想」のに近いです。やったあ。



どちらも、私のオリジナルデザイン、ということで、
これまた自己満足なのでした。



「でも、それにしても、これだと夏は暑苦しくない?」
と言われることがあります。

私はここで、まってました、とばかりに不敵な笑みで答えます。

「ぜんぜんっ」

だって、軽井沢ですもの。
ノー・ストーブの日がほとんどない、軽井沢ですもの。
日中は暑い日はあっても、夜暑い日がない軽井沢ですもの。
問題なしです。

我が家のカーテンには、ほとんどレースがないのも特徴でしょうか。
二重のレールも好きではないし、なんといっても、
窓の外の景色が美しいのですから(軽井沢自慢)、レースで隠す必要はないのです。

それに、太陽がまぶしすぎて、日中でもレースのカーテンなしではいられないような家が嫌で、
窓を小さくとっているのですから、もともと必要はないのです。

これも、低予算で済ませることができた理由の一つなのでした。


★次号予告
「運命の家具、フランスのアンティーク物語」
お楽しみに!

************** *************************
ページトップに戻る
まぐまぐ