軽井沢ハウス物語-バックナンバーVOL_023
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恋愛とエロティシズム・。・。作家:山口路子の「軽井沢ハウス物語」・。・。
・。・。・。イメージは・。・。・。 北フランスの田舎家・。・。・。・。

限られた予算でどこまでこだわれるのか。どこまでできるのか。
何を捨てて何を取るのか。

「お金をかけずに、優雅に暮らす!」ライフスタイルを目指す
山口路子の家づくり&インテリアマガジン。

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軽井沢の片隅にたたずむ、一軒家。
北フランスの田舎家風の外観に魅せられて、あなたが訪ねていらっしゃいました。
ようこそ!

はじめまして。山口路子です。どうぞゆっくりなさっていってくださいね。

完成したばかりのこの家は、「軽井沢に合った家」
を目指してつくられました。
ポイントは2つ。
ひとつは、軽井沢の風土に適合していること。
もうひとつは、「美」的観点から軽井沢の風景に合っていること。

もちろん、さまざまなこだわりもありますから、
あなたが軽井沢とは縁のないところに住んでいたとしても、
家づくりやインテリアに興味があるなら、
きっと楽しんでいただけると思います。

どこまであなたの共感を得られるか、
卒倒しそうなほど不安ではありますが、
勇気を出して、さあ、さっそくご案内をしましょう。

まずは、明るいうちに家の外側をご覧になっていただきましょうか。
陽が落ちると、とたんに冷えますからね。
さあ、こちらです。

…といったかんじで、このマガジンは、あなたに私の家を
ご案内するかんじで進めてまいります。
だめよ、途中で帰るなんて言わないでね。
どうぞよろしく。
☆メールはこちらまで
muse@angel.ne.jp

☆山口路子の公式サイト「ギャラリーカフェ・ミューズ」はこちら
http://www.angel.ne.jp/~muse/


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第4章 リビング 。・。・。・。・。・。・。・。

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第23話「とにかく大切なのは、抱かれているような感覚」


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夜の部屋

家作りの過程で大切なことのひとつに、イメージが「日常」から逸脱しないこと、
というのがあげられます。

今までにもお話してきましたけれど、「非日常」を想定してしまうと、
「日常に適さない家の一丁上がり♪」となってしまいます。

家作りは一大イベントですから、そりゃあ、力は入ります。
見栄だって出てきちゃいます。

完成した家に友だちを招待するシーン、なんてのを思い浮かべると、とくに
見栄が大活躍です。

そしてリビングは、その見栄が、活躍しやすい場所のひとつです。
(他には玄関とかね。寝室はプライベートゆえ、見栄が姿を消します)

なので、リビングに関しては、とくに私は、日常から離れないように注意しました。

我が家は三人家族。
昼間、娘は保育園、夫は夜まで仕事で、家にいるのは私一人です。

そして、昼間はたいてい二階の仕事部屋で過ごすので、リビングにはほとんど
いません。

リビングを使うのは、もっぱら夜です。
夜、リビングで本を読み、ビデオを観ます。
私は十二時前には眠るようにしているので、平日、ここで夫と過す時間は
わずか。ほとんど一人です。

 
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淋しい女ということか…

こうして考えると、広いリビングなど、想像しただけで、「ひゅー」と、
肩のあたりを、寒い風が吹き抜けてゆきます。

一人でも、落ち着けるように。一人でも、広く感じないように。

そう!

「まるでリビングに抱かれているような感覚!」

これが私がリビングを考えるときのイメージでした。


……
なんだか、とっても淋しい女がここに。
リビングに抱かれたいと思うほど、あなたは…。
……



いえ。
とにかく、そのようにしたかったのです。

「囲まれ感のある部屋に」

と言い換えてもいいでしょう。

ですから、すっかーんっ、と爽やかで開放感あふれる「吹き抜け」
など、もってのほかでした。天井が高いのもだめです。
それから、

大きな窓もだめ。

この理由として、「断熱」のことや、何度かお話してきた「薄暗い部屋が好き」
などがありますが、その他に、家具のことがあります。

家具の配置の理由も…

腰窓にすると、その下の空間が、じつに有効に使えます。
床までの窓にしてしまうと、そこに家具は置けません。
それも嫌でした。
だって、囲まれ感が薄らいでしまいます。


家具の配置も、すべては「抱かれているような感覚」のためです。
部屋を広く使うには、ソファ等を壁にぴったり寄せるべきなのでしょうが、
その逆にしました。

リビングテーブルを、どーん、と真ん中に置くのも好きではありません。
たいてい、新聞やら雑誌やらがたまり、ときおり、オットマンがわりに、
足をのせたりする人が出現します(夫)。


リビングでは食事をしません。
お茶とお酒です。
サイドテーブル、コーヒーテーブルで充分。

人数や、雰囲気に合わせて、自由にテーブルを配置できるのも
気に入っています。

リビングの位置も大切

また、リビングの場所としては、「寝室と最も遠いところ」にしました。
夜、ビデオを観ることが多いので、大音量でも、寝室に響かない
ようにしたかったのです。

寝ている娘に遠慮しなくていいようにです。
リビングと寝室の間には、
サンルームとダイニングがありますので、
全く音は聞こえません。

これもとっても便利です。



そういえば、ダーリン丸山さんとも、設計図を眺めながら、

「それにしても、完璧な間取りですねー」とうなずきあって、

「丸山さんのおかげですわん」
「いやいや、山口さんのセンスですよ」

なんて、お互いに、「オレオレ」「アタシアタシ」と
思いながら、ウソを付き合っていたものです。

なつかしい思い出…。


なんて、ひとりで浸っていたら、
あなたは「ぢっ」と、ソレを見つめていらっしゃる。

そうなんです。煙突がないでしょう?
薪ストーヴじゃないんです。

それはね…。


★次号予告
「本物の炎が欲しい! ストーヴ物語」
お楽しみに!

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まぐまぐ