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■■■軽井沢ハウス物語-バックナンバーVOL_028■■■ |
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恋愛とエロティシズム・。・。作家:山口路子の「軽井沢ハウス物語」・。・。
・。・。・。イメージは・。・。・。 北フランスの田舎家・。・。・。・。
限られた予算でどこまでこだわれるのか。どこまでできるのか。
何を捨てて何を取るのか。
「お金をかけずに、優雅に暮らす!」ライフスタイルを目指す
山口路子の家づくり&インテリアマガジン。
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軽井沢の片隅にたたずむ、一軒家。
北フランスの田舎家風の外観に魅せられて、あなたが訪ねていらっしゃいました。
ようこそ!
はじめまして。山口路子です。どうぞゆっくりなさっていってくださいね。
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完成したばかりのこの家は、「軽井沢に合った家」
を目指してつくられました。
ポイントは2つ。
ひとつは、軽井沢の風土に適合していること。
もうひとつは、「美」的観点から軽井沢の風景に合っていること。
もちろん、さまざまなこだわりもありますから、
あなたが軽井沢とは縁のないところに住んでいたとしても、
家づくりやインテリアに興味があるなら、
きっと楽しんでいただけると思います。
どこまであなたの共感を得られるか、
卒倒しそうなほど不安ではありますが、
勇気を出して、さあ、さっそくご案内をしましょう。
まずは、明るいうちに家の外側をご覧になっていただきましょうか。
陽が落ちると、とたんに冷えますからね。
さあ、こちらです。
…といったかんじで、このマガジンは、あなたに私の家を
ご案内するかんじで進めてまいります。
だめよ、途中で帰るなんて言わないでね。
どうぞよろしく。
☆メールはこちらまで
muse@angel.ne.jp
☆山口路子の公式サイト「ギャラリーカフェ・ミューズ」はこちら
http://www.angel.ne.jp/~muse/
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・・。・。・ こんにちは。 山口路子です 。・。・。・
各地で猛暑とのお知らせを耳にしながら、
避暑地、軽井沢を満喫しております。
きっと、こんなのもあと一ヶ月。
せいいっぱい優越感にひたらせていただきます。
それにしても、朝と夜の涼しさといったら
ありません。
数日前は、文字通り、満天の星空。
すこし心が鬱屈していたのですが、
ふりそそぐような星々に、
自分がたいへん小さく感じられ、
明日の朝に希望をつなぐことができました。
それでは軽井沢ハウス物語、今日は生活臭たっぷりの
スペースです。
どうぞ最後までお楽しみください。
さて、それでは本編にまいりましょう。
前回の復習をしたい、勤勉なあなた。
→バックナンバーはこちらからどうぞ!
http://www.maruei-art.co.jp/k-house/backnumber.html
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第6章 バスルーム 。・。・。・。・。・。・。・。
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第28話「ホテルみたいなバスルームが欲しい」
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■■■イメージだけは、ホテルのように■■■
私はホテルが大好きです。
もちろん、ホテルと言ってもぴんきりですが、ある程度のレヴェルのホテルの、
なかでもバスルームが好き。
広々とした、美しいバスルームで化粧をし、髪を整えると、いつもよりずっと
美しくなれるように錯覚できるのが、気に入っています。
その昔、海外に頻繁に出かけたのも、これを味わいたかったのかもしれません。
ところが、現実に今、「好きなの〜」と、目を輝かせながら、しょっちゅう
ホテルに泊まるのは無理な話です。
そこで、我が家を少しでも、「好きなホテルのバスルーム」に近づけることに
しました。私なりに。
トイレ、洗面、浴室。ほんとうなら、それこそホテルのように、広い一室に、
オープンで三つが入っているのがいいのですが、日常を考えると、あまりにも
不便です。
ですから、ホテルみたいに、と追求しながらも、この三つは独立させました。
気分だけはまとめて、「バスルーム」と呼びたく思います。
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■■■トイレットだからこそ美しく■■■
まずはトイレからご案内しましょう。
トイレを広くとりたい、という方も多いようなのですが、私は逆です。
トイレでくつろぐ趣味がないからです。
というわけで、トイレの広さは必要最小限、けれど、細部にはこだわりました。
「たかがトイレにそこまでやりますか。すごいな」
と、夫は半ばあきれておりました。
何をおっしゃいます。トイレだからこそこだわるのです。
不浄の場だからこそ、美しくありたいのです。
まず、避けたかったのが、「棚」です。
そうです。
トイレットペーパーや、除菌シートなどを収容する棚。あれが私は嫌いでした。
予備のペーパーは、もちろんトイレ内に、けれどさりげなく見えないところ置きたい。
これは簡単なことでした。手洗い用にカウンターを作り、その下を湿気対策も合わ
せてオープンにしたのです。
そこに、布で目隠しをすると、広い収納スペースのできあがり。
買ってきたペーパーをそのまま、ぽんと置けます。

カウンターは大工の清水さんにお願いして、縁のところをランダムに削っていただきました。
白く塗ってできあがり。
最後の最後まで決まらなかったのが、手洗いボウルです。
カタログにあるものは、どれも味気なくて嫌です。
ちょっと素敵なかんじのものに、スペイン製のカラフルなのもあるのですが、
「北フランス」の我が家とは合いません。そこで、またまたネットで検索、
http://www.shigarakiyaki.jp/catalog6-1.html
小さな白い鉢を見つけたのでした。
これをカウンターに埋め込んだら、味わいのある手洗いスペースになりました。

ペーパーホルダーも、かなり探しました。アイアン製ので、二つペーパーがかけられる
ものって、なかなかないんですね。
これもネットで検索。
イメージ通りのタオルハンガー、ミラーもすべてネットで探して購入したのです。
だいぶ、ネットのお店にも詳しくなりました。
インターネットがなかったら、ここまで出来なかったでしょう。
東京ならば、いざ知れず、私が住むのは軽井沢、田舎なのでした。
トイレのドアは白く塗りました。

室内ドアはすべてダークブラウンにする予定だったのですが、トイレのドアが暗い
色だと、空間が重たくなる、と完成間近に思い、急遽、変更してもらったのです。
そうです。
最後の塗装の段階あたりでは、ほぼ現場につきっきりでした。
チェックというよりも、そのときにならないとわからないことというのが
多いから、気が抜けないのでした。
■■■洗面ボウル物語■■■
キッチンとおそろいの白いタイルを貼りました。
洗面所はカウンターと、左手に棚を作るくらいで、いたってシンプルなつくり
だったので、それほど苦労はしませんでした。
苦労したのは、洗面ボウルです。
だって、徹底的に、ないんです。
気に入ったものが。
カタログにあるのは、どれも楕円の、そっけないか、あるいは赤面してしまうほどに
装飾過多なデザイン。
ネットで検索すれば、有田焼のボウルなんかもありましたが、我が家には合いません。
しかも、ここのボウルは機能的でないといけない。
ちょっとした洗濯物が洗えるようなのがいいし、なにより、大きいのが欲しかった。
水が周囲に飛び散らないようにするためです。
丸山さんの前で、分厚いカタログを手に私は大きくため息をつきました。
「どうして、揃いも揃って、同じようなのばかりなんでしょう。
日本にはデザイナーって人がいないんですかっ」
ほとんど語尾は怒りとなった私に丸山さんはやさしくおっしゃいます。
「山口さん、ほとんどの人は、このなかのどれかを気に入るんですよ」
「それは、私がヘンということですかっ」
「またまたあ、すぐそうにおっしゃる」
丸山さんは私の扱いを心得ていらっしゃるようでした。
ぜんぜん相手にしてくれない。
私はほとんどふてくされながら、分厚いカタログを最初から見始めました。
そして、私の手はあるページでふと止まりました。
「丸山さん、…あるじゃないですか」
と、私は言いました。
私が差し出したページには、長方形の、それはレトロな雰囲気の、大きな
ボウルがあったのです。
「ああ」
と、丸山さんはおっしゃいました。
「山口さん、それは理科の実験室用のボウルですよ。はっはっは」
「これにします」
と、私は言いました。
「冗談?」
と丸山さん。
「いいえ。なぜ? 素敵です。これ」
丸山さんは賛成しかねるようでしたが、言っても無駄だとご存知なので、
最後には
「うーん、だんだん、いいかもしれない、って思ってきました」
とおっしゃってくださったのでした。
洗面スペースは北側なので、暗いのが気になりました。
けれど、窓はあまりつけたくありません(北側なので)。
そこで、玄関でも採用したガラス・ブロックをはめこむことにしました。
これで採光も問題なし!

★次号予告
「どうにかならないの? 浴室のドア!」
お楽しみに!
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