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■■■軽井沢ハウス物語-バックナンバーVOL_031■■■ |
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恋愛とエロティシズム・。・。作家:山口路子の「軽井沢ハウス物語」・。・。
・。・。・。イメージは・。・。・。 北フランスの田舎家・。・。・。・。
限られた予算でどこまでこだわれるのか。どこまでできるのか。
何を捨てて何を取るのか。
「お金をかけずに、優雅に暮らす!」ライフスタイルを目指す
山口路子の家づくり&インテリアマガジン。
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軽井沢の片隅にたたずむ、一軒家。
北フランスの田舎家風の外観に魅せられて、あなたが訪ねていらっしゃいました。
ようこそ!
はじめまして。山口路子です。どうぞゆっくりなさっていってくださいね。
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完成したばかりのこの家は、「軽井沢に合った家」
を目指してつくられました。
ポイントは2つ。
ひとつは、軽井沢の風土に適合していること。
もうひとつは、「美」的観点から軽井沢の風景に合っていること。
もちろん、さまざまなこだわりもありますから、
あなたが軽井沢とは縁のないところに住んでいたとしても、
家づくりやインテリアに興味があるなら、
きっと楽しんでいただけると思います。
どこまであなたの共感を得られるか、
卒倒しそうなほど不安ではありますが、
勇気を出して、さあ、さっそくご案内をしましょう。
まずは、明るいうちに家の外側をご覧になっていただきましょうか。
陽が落ちると、とたんに冷えますからね。
さあ、こちらです。
…といったかんじで、このマガジンは、あなたに私の家を
ご案内するかんじで進めてまいります。
だめよ、途中で帰るなんて言わないでね。
どうぞよろしく。
☆メールはこちらまで
muse@angel.ne.jp
☆山口路子の公式サイト「ギャラリーカフェ・ミューズ」はこちら
http://www.angel.ne.jp/~muse/
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・・。・。・ こんにちは。 山口路子です 。・。・。・
お元気ですか?
軽井沢は「ハイシーズンのなかで、もっともハイシーズン」の
一週間に突入しました。
いったいどこからこんなに人が・・・!と、驚くほど、街に
たくさんの人たちがあふれています。
自転車、車、そして徒歩の人たち。
いつもは、ぶーん、と車を飛ばしてしまう道なども、
ふらふら〜と自転車族がたくさんなので、気をつけないと
踏んでしまいます。
夏の軽井沢。
歩行者、自転車に注意するという点では、
運転技術を磨くよい機会かもしれません。
と、なんとかポジティブに考えようとしているのです。
だって、ほんとうに、混んでいるのですから!
ところで、今年は各地で猛暑らしいので、軽井沢に避暑にいらした
方々は、きっと、その涼しさにお喜びのことでしょう。
日中、日差しの当たるところは、もちろん「あついー」の
ですが、朝晩などは、涼しい、というか、肌寒いくらいなのです。
朝、窓を開けて朝食をとっていると、娘が「寒いー」と
言います。
夜も、窓を開けていると、はっくしょんっ、と風邪をひいて
しまいます。
…。
自慢話以外のなにものでありませんでした。
さて、今日の軽井沢ハウスは、いよいよ、サンルームにご案内します。
我が家の中心、こだわりの一部屋です。
どうぞ最後までお楽しみくださいね。
前回の復習をしたい、勤勉なあなた。
→バックナンバーはこちらからどうぞ!
http://www.maruei-art.co.jp/k-house/backnumber.html
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w第8章 サン・ルーム 。・。・。・。・。・。・。・。
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第31話「どうしても必要なサンルーム」
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■■■サンルームというより、シーズンルーム?■■■
いきなり、生活臭いことを言いますが、軽井沢は、つくづく「洗濯物を干す」
のに、向かないところです。
いえ、美的観点から言っているのではありません。
(1) 木が多い→葉や、実がおちてくる
(2) 虫が多い→くっついたり、ときには卵を産んだりする
(3) 湿度が高い→晴れている日でもじっとりしっとり
(4) 高原である→山の天気は変わりやすく、突然の雨はしばしば
(5) 冬は寒い→外に干すと洗濯物が凍る
この5点を、二年に及ぶ賃貸生活で、いやというほどかみしめた私は、
家をつくるときには、この洗濯物問題をなんとかせねば、と思っていました。
まず、頭に浮かんだのが、サンルーム。
しかしながら、「サンルーム」にも、いろいろあって、
知り合いの家で目にしたのは、まさに洗濯物を干すためだけに
つくられたような、味気ない空間でした。
言ってみれば、「囲いつき洗濯干し場」。
避けたいです。
あくまでも、「洗濯物も干せるのよ、いざというときにはね」と、
きどりたいのです。
そもそも、何度もお話してきているように、我が家は
「暗くてきたなくて古い」をコンセプトに建てられています。
が、すべてがそれだと、性格がどんどん暗くなってしまいそう
なので、一部屋だけ、すかーん、と明るい部屋が欲しかった。
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朝食を朝陽のなかでとったりして、
夏は、テラスと一体化するようなかんじの、
それで、洗濯物も干せるのよ♪
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という、
そういう部屋が私は欲しい。
そう、洗濯物が凍ってしまう冬は、洗濯物を干すスペースに。
夏は、テラスとして。
それは、季節ごとに、用途が変わる部屋、
「シーズンルーム」!
と、まあ、一人盛り上がるなか、丸山さんとの闘い、いえ、
打ち合わせに入ったのでした。
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■■■「サンルーム」の呼び名について■■■
闘いとは言っても、サンルームに関しては「広さ」をめぐる攻防に
終始しました。
ええ。
ここでも「予算」という敵が。
図面を見ながら、「ここを、もうちょっと広く」と私が言えば、
「それは無理ですよ。じゃあ、ダイニングをもっと狭くしますか?」
と、丸山さん。
「だって、こんなに狭かったら、蟹歩きしなくちゃいけないじゃ
ありませんか」
「いい運動になるかもしれませんよ」
「ひどいです。丸山さん」
「冗談です。山口さん」
結局のところは、丸山さんの美意識と建築家としてのこだわりにより、
思いがけず広いサンルームとなったのでした。

ところで、さっきから私はサンルームと連発しておりますが、
当初は「サンルーム」というと、知人宅で見た味気ない「囲いつき洗濯干し場」を
イメージしてしまっていたので、
「サンルーム」という語に、ひどい拒絶反応がありました。
なので、打ち合わせのときに、丸山さんは大変気を使われたこと
でしょう。
私が「サンルーム」と口に出すのを禁じたからです(いやな客)。
「コンサバトリー。そうです! コンサバトリーと呼びましょう」
と、私は丸山さんに提案(強制)しました。
すると、丸山さん、
「コンサバトリーっていうと、なんか違うかんじがしますね〜」
むむむっ。
さっそく私はコンサバトリーについて調べました(偉い)。
語源はフランス語の「Conserve」(保存する)。
イギリスで建てられたのがはじまりですが、もともとの用途は
語源につながります。
つまり、南欧各地から持ち帰ったフルーツを保護するために開発
された温室だったのです。
現在はコンサバトリーと言えば、「イギリス式 高級ちっくサンルーム」
ということになるようです(いいかげん)。
そして、ときには「ガーデンルーム」とも。
ガーデンルーム。
うーん。
……。
ところで、私はグリーンを育てるのが苦手。
というより、好きではありません。
ほとんど嫌いです。
↑こういうことを公表することは、
「こどもが嫌いです」「ペットが嫌いです」と言うのと同じくらい
勇気がいるような気がします。
庭仕事が好きな人、グリーンを部屋じゅうに置いている人などは、
もうそれだけで私の尊敬の対象です。
すごいです。
だって、私は自分が生きていくだけで精一杯。
そこに娘が登場し、すごい重圧、いえ、
責任感と愛情(←フォロー)おしつぶされそうなのに、
そのうえ、
手をかけなければ死んでしまうもの(植物)に囲まれたりしたら、
正気を失っちゃう。
何を言いたいのかと言えば、私はその部屋をグリーンでいっぱいにする、
なんて夢にも思わないので、ぜったいに、「ガーデンルーム」とは
呼べないわ、ということでした。
さらに、その起源が「温室」であったなんて、しかもフランスじゃなくて、
イギリスだったなんて。
がーん。
しょっくだわ。
私は丸山さんに言いました。
「すみません。コンサバトリーと呼ぶのはやめましょう。
シーズン・ルームにします」
丸山さんはおっしゃいました。
「ますます、わけのわからない呼び名になってきましたね」
…。

あれから一年の時が経ち、今は、お互いに
「いいサンルームですね!」
「最高のサンルームですね!」
「ありがとう、丸山さん、こんなにすてきなサンルームをつくってくださって!」
「いえいえ、このサンルームは山口さんのアイデアが満載ですよ!」
と、いつものように、ついつい「本心ですか」とお互いにつっこみたく
なるような賛辞を贈り合って、そしてふと気づけば。
軽井沢ハウス唯一の明るい部屋は、
いまや思いっきり
「サンルーム」
となっていたのでした。
★次号予告
「サンルームのポイントは照明と床材!」
お楽しみに!
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