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恋愛とエロティシズム・。 ・。作家:山口路子の「軽井沢ハウス物語」・。・。
・。・。・。イメージは・。・。・。 北フランスの田舎家・。・。・。・。

限られた予算でどこまでこだわれるのか。どこまでできるのか。
何を捨てて何を取るのか。

「お金をかけずに、優雅に暮らす!」ライフスタイルを目指す
山口路子の家づくり&インテリアマガジン。

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軽井沢の片隅にたたずむ、一軒家。
北フランスの田舎家風の外観に魅せられて、あなたが訪ねていらっしゃいました。
ようこそ!

はじめまして。山口路子です。どうぞゆっくりなさっ ていってくださいね。

完成したばかりのこの家は、「軽井沢に合った家」
を目指してつくられました。
ポイントは2つ。
ひとつは、軽井沢の風土に適合していること。
もうひとつは、「美」的観点から軽井沢の風景に合っていること。

もちろん、さまざまなこだわりもありますから、
あなたが軽井沢とは縁のないところに住んでいたとしても、
家づくりやインテリアに興味があるなら、
きっと楽しんでいただけると思います。

どこまであなたの共感を得られるか、
卒倒しそうなほど不安ではありますが、
勇気を出して、さあ、さっそくご案内をしましょう。

まずは、明るいうちに家の外側をご覧になっていただきましょうか。
陽が落ちると、とたんに冷えますからね。
さあ、こちらです。

…といったかんじで、このマガジンは、あなたに私の家を
ご案内するかんじで進めてまいります。
だめよ、途中で帰るなんて言わないでね。
どうぞよろしく。
☆メールはこちらまで
muse@angel.ne.jp

☆山口路子の公式サイト「ギャラリーカフェ・ミューズ」はこちら
http://www.angel.ne.jp/~muse/


・・。・。・ こんにちは。 山口路子です 。・。・。・


お元気ですか?

雨が降り、灰にくもった軽井沢に鮮やかな色が戻りました。
軽井沢ハウス物語、今日は最終回です。

どうぞ最後までお楽しみくださいね。

前回の復習をしたい、勤勉なあなた。
→バックナンバーはこちらからどうぞ!
http://www.maruei-art.co.jp/k-house/backnumber.html



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第11章  家づくりを振り返って  。・。・。・。・。・。・。・。

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第37話「家を作るのは《感情》のある《人》」


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軽井沢ハウスの集い

2軽井沢ハウスの引渡しは8月31日でした。
ぎりぎりの完成でした。
31日に引越しをし、2003年9月1日、軽井沢ハウスにて、はじめての朝を
迎えたのです。

そして5ヶ月後の2月7日、私の予定がつまっていた関係で、のびのびに
なっていた「軽井沢ハウスの集い」が開かれました。

丸山さん、棟梁の山田さん、大工の清水さん、現場監督の酒井さん、
我が家のカーテンに尽力くださった小幡さん、おまけで私の友人Yさん、
そして私と夫。

計8人が、ダイニングのテーブルを囲み、軽井沢ハウス建築について
あれこれと想いを語り合ったのでした。


  
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と書きたかったのに、

その実は、ほとんど関係のない「男と女のこと」、などをテーマに
もりあがったのでした。

酒井さんは、私が料理というものが一応できることに驚いていたもよう。
生活とはまるっきり無縁だと思っていた、ような内容のことを
おっしゃっていました。

私はせっせと料理を出しながら、お酒で良い気分になっておいでの
丸山さんをはじめとする「軽井沢ハウス主要メンバー」をちらちらと
眺めては、しみじみと思うのでした。

「思い描いていたとおりの雰囲気で、家作りができたなあ」
と。

つまり、「みんなでひとつのプロジェクトにとりくむ」
かんじのイメージです。

私は施主であって施主でなく、丸山さんは設計士であって設計士で
なく、清水さんは大工であって大工でなく…。

なんだかこんがらかってきました。

ようするに、私は施主であるけれども、お金を払う立場であるけれども、
そういう風に意識したことはなかった、ということが言いたいのです。

たしかに、わがままであったり、思い込み激しすぎたり、
情熱がうわすべりしていたり(その他いっぱい)は、していたでしょうけれど、
一度も
「あたしは客よっ。お施主様よっ」
と、いばったことはなかった。

はずです。

すくなくとも、そのように思ったことはありません。

ほかの人はどうなのか、私の記憶はたいてい、自分の都合のよいように
脳に刻まれるので、これが客観的事実かどうかは疑問ですが、

「このくらいのことはもちろんやってくれるんでしょうね!」

といったことも頭になかったように記憶しています。

家作りには「予算」というものがあり、自分の要望がその枠内では
到底不可能、ということもたくさんあります。

私はまずは自分の要望を伝え、そして、それがどうも無理だというときには、
予算の範囲内でなんとかするように努力しました。
(基礎石貼りだって、丸山さんが本気で「無理です」とおっしゃったら、
自分でなんとかする覚悟はあったのよ)。


「これも開けますか!」
のびやかな夫の声とともに、赤ワインがさらに一本、開けられます。
もう、私もどんどん飲んじゃいます。

棟梁も清水さんも、そして丸山さんも、かなりいける口です。
やはり、家作りをする人には酒豪が多い、という私の考えは
はずれではなかったようです。


すべては「感情」を持つ「人」が作っている、動かしている

顔がしだいに赤くなり目じりがとろんとしてくる清水さんを
見て、私はまたさらにしみじみと思います。

家作りに参加するということは、「施主として監視&命令する」
ことではない、と。

住宅関連の雑誌などに掲載されている、家作り経験者の不満、
などを読むと、たいていは「金を出しているのに」という意識があり、
同時に根っこの部分で施工会社に対する「不信感」があるようです。

だまされないように、損しないように。

もちろんそれも大事だけれど、それが基本にあるというのは
いかがなものか。


だって、自分がそのように思っていたら必ず相手にもそれは伝わります。
そして、誰にでも「感情」はあるのです。

たとえば私が大工さんだとして。
きらびやかに着飾った施主の奥さんがハイヒールで現場にやってきます。
もちろん「監視」のためです。

そして、釘の打ち方が気に入らないところを発見。眉をひそめて言います。
「あーた、それでもプロ? ったく、このくらいのこときちんと
してくれないと困るざますっ」

大工の私は、「いばりやがってこのババア。どこかの釘の一本でも
抜いといたる」と思うでしょう。
注)くれぐれも、性格の悪い私が大工だった場合です。


営業だって同じです。
営業の私のところに施主夫がやってきます。
最初から横柄で威張りくさっています。
「なんでもいいから安くしろ!」
「これ以上は無理です。ぎりぎりなんです」
と、営業の私は言います。
施主夫は、ふふんと鼻で笑って続けます。
「お前の会社のメリットデメリットなんか関係ないんだよ。
とにかく、この予算で全部やれ!」
私は、「へいへい」と頭をさげながら、目に見えないところの資材を
こっそり不良品にしちゃうでしょう。
注)くれぐれも、性格の悪い私が営業担当だった場合です。


「それにしても」と、清水さんが遠慮がちに口を開きます。
「ほんとに楽しく、やりがいのある家作りでしたよ」

私は涙が出そうになります。

「いやー、本当ですよね! すごくすっごく大変だったけど!」
と、同意しているのか反対なのかわからないことをおっしゃるのは
丸山さんです。

かなり飲んでいらっしゃる。
ほんとうに、この方はお酒が入ると、すっかーんと、何かが抜けて、
面白いのです。




丸山さん、あなたのおかげです

私は丸山さんのグラスに赤ワインを注ぎながら、

「すごく大変だったけど、は余分ですよ」

と言いました。ついつい声がすごんでしまいます。

「だって、ほんとのことですよ」
と、酔った丸山さんは豪快に笑います。

ええ、ええ。
そうでしょうとも。
と、私は思います。

あなたの存在は大きかった。
いや、大きかったどころではないです。
軽井沢ハウス成功物語、これは丸山さんの存在なくしては
ありえなかったでしょう。

上機嫌の丸山さんが満足そうにおっしゃいます。

「いやあ、それにしてもほんとうにいい家ができたなあ!
職人の技がある家! ちょうなで仕上げた梁、漆喰の塗り壁、
白いタイル張りのキッチン、軽井沢の彫金作家野本氏の面格子、
ランプ、ポスト。まぎれもなく、この家はひとつの芸術作品ですね!」

おおっ。
と、ざわめきがおこり、まばらな拍手が(みんな食べることと飲むことに
夢中なため)。

夫がふらりと立ち上がり、
「みなさん、ほんとうにありがとうございました!
あらためて、軽井沢ハウスに乾杯しましょう」
とグラスを掲げます。

乾杯!

軽井沢ハウス、夜もふけて、そして私は限りない充足感につつまれて、
赤ワインをぐいっと飲み干すのでした。


(FIN)




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読者のみなさまへ

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我が家の誕生にまつわるお話は、こんなかんじで終わりです。
「軽井沢ハウス物語」、いかがでしたでしょうか。
今年の1月からスタートして、ちょうど丸9ヶ月間のメルマガ配信でした。

記憶が薄れないうちに記録しておこうと思って始めたマガジンですが、
やはり忘れていることも多く、そして、家のことより他のことに
頭がいっている時間も多く、くじけそうにもなりました。
けれど、そんなとき、届くみなさまからのメール。
どんなに励まされたことでしょう。

ありがとうございました。

「軽井沢移住」と関連することも多いとはいえ、この軽井沢ハウスは、
テレビ、ラジオ、雑誌等でとりあげられることも多く、
現在も、特集16ページという大枠での雑誌取材が始まっています。

私の経験がほかの人の参考になれば、「すこしは世の中に役立っているかも」
と自分をなぐさめることができるので、精神衛生上いいかもしれません。
家の撮影は大変ですけれどね。



また、「HAPPY STEP」のフェムトさん、
「姉妹」の契りをありがとうございました。
毎週のほとんど私信コーナー、ほんきで楽しみでした。
フェムトさんの明るく朗らかなエネルギーが大好きでした。
これからも「HAPPY STEP」、毎週楽しみにしています!

フェムトさん発行の「HAPPY STEP」
http://femto.masterweb.ne.jp/happy/happy.html


それではみなさん、さようなら。
またどこかでお会いしましょう。

ときどきは、私のサイトにも遊びにいらしてくださいね。
http://www.angel.ne.jp/~muse/


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まぐまぐ